理由②子育て世代の声を届けたい
こんにちは!渡辺ようです。
母親である私が、町政にチャレンジしたい!と思う、3つの理由。
- 富士見町が大好きだから
- 子育て世代の声を届けることが、本質的な少子化対策に必要だと思うから
- 地域の声を届けることが、富士見らしさを活かしたまちづくりに必要だと思うから
今日はふたつめについてお話ししたいと思います!

前回のブログでも書いた、大好きな富士見町。この町で子育てできて、本当に幸せです。正直、つい最近まで危機感を持っていませんでした。ところが、去年から第6次富士見町総合計画の審議委員になり、町の人口データをよく見たことがきっかけで、意識がガラリと変わりました。これはこのまま何もしないと大変なことになる!と。

「富士見町全体で毎年100人くらい赤ちゃんが産まれている」と思っていたのですが、7年前から100を下回り、2021年は58人しか産まれていなかった!という事実を知り本当にショックでした・・・。町全体1学年50人で、小学校3校維持していけるのでしょうか。小学校が遠くなった地域は、子育てしやすい環境と言えるのでしょうか。

そして、重要なのが人口構成。2045年には町の人口の半分が65歳以上になると予測されています。2人に1人が65歳以上。少子高齢化は国全体の課題ですが、2045年の高齢化率(65歳以上の割合)は富士見町51%、原村47%、茅野市41%、諏訪市39%と、富士見では近隣地域の中でも一番早いスピードで高齢化が進んでいます。

働いて税金を納める生産年齢人口が減ると、当然町の財政にも影響が出ます。1998年(高齢化率23.4%)の町民税は34億円でしたが、2021年(高齢化率36.9%)の町民税は24億円。高齢化率10%強増で収入10億円減です。単純計算はできませんが、高齢化率が50%以上となれば、どうなるのでしょうか。
税収入が減るとインフラの維持が課題に。学校の統廃合などが進めば、子育てしづらい環境に・・・。田畑や森林整備の担い手が減少すると、多くの移住者を惹きつけている富士見町の美しい里山風景も変わります。働き手の減少は産業にも大きなダメージを与え、企業が少なくなれば、多くの若い世代にとって富士見で暮らすハードルが高くなります。少子化は町全体、すべての分野、すべての世代に影響を与え、進めば進むほど悪循環から抜けられなくなります。
でも、若い人や子どもを増やすために今、手を打てばまだまだ手遅れではありません。未来への先行投資として積極的に子育て支援など実施し、出生率を上げている市町村もあります。そもそものポテンシャルの高い富士見でこれやったら絶対もっと効果あるよな・・・と思うようなものばかり^^

富士見町の議会だよりを読むと、少子化対策について議会の一般質問でも良く取り上げられているようです。ところが、実際に傍聴に行ってみると・・・富士見町議員11名の内、女性は1名のみ。年代としては50代3名、60代4名、70代3名、80代1名(2022年5月時点)。町の重要課題のひとつである少子化対策について議論する議会に、現役のお母さん議員が一人もいないのです。

議会はまちづくりに町民の声を届ける大切な場。これからますます議論されるであろう、子育て世代の当事者がいないままで良いのでしょうか。
- 共働き・核家族・シングル…多様化する家庭には具体的にどのような支援が必要なのか。
- やりがいのある仕事の選択肢をどう増やせるか。
- 子どもの個性をのばし自然環境や文化を活かした教育とは何か。
- 地域コミュニティへの参画と子育て・仕事の両立はどうすれば可能なのか。
- それらをどう発信すれば届けたい人に届くのか。
すべて、富士見らしさを活かしながらも、時代に合わせたアップデートが必要な課題です。その解決には、今実際に子育てをしている当事者や若い世代の声が必要なはず。当事者の意見を取り入れずに作り出す施策には、どうしてもズレが生じてしまいます。実際、議会に傍聴に行って「これじゃ子どもやお母さん嬉しくないよー」という対応に落ち着いてしまった場面を何度か目の当たりにしました。でもそれは、こういう場に出ていない30代40代の責任でもあるな、と思ったのです。

最初は「実際に子育てしている人、誰か出ないかな」とぼんやり思っていました。でも、NPOの環境学習講師として日々生徒に「あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい。」というマハトマ・ガンディーの言葉を伝える中で、自分はできているのか?と問いかけるようになりました。まずは自分から動きはじめることで、様々なバックグラウンドを持った人がまちづくりに関わることができるのでは。こうして、「母親なのに議員なんてできるのかな」という不安は「母親だからこそ議員になる意味がある」という確信に変わってきました。

多様性が大切にされるまちづくりをしたい。高齢の方も、若い人も、地元の方も、移住者も参加し、多様な意見やアイディアを前向きに共有し合うことで、バランスが取れ未来を見据えたまちづくりができる!と信じています。

「子育て世代の声を届けることが、本質的な少子化対策に必要だと思うから」これが私が町政にチャレンジしたい!と思う、2つめの理由。
次は「③地域の声を届けることが、富士見らしさを活かしたまちづくりに必要だと思うから」をお届けします👋