小1息子の1年を振り返って感動したこと

今日は息子が持ち帰った学校からのプリントを整理していたら、あらためて教育環境の素晴らしさを痛感しました。息子は全校約100人、1年生は15人という長野県富士見町の小さな公立小学校(境小)に通っています。暮らしている集落から歩いて15分の学校の裏には山があり、畑があり、木のアスレチックがあり、全校生徒が名前で呼び合う距離感。私が通った横浜市内住宅街の公立小学校とは何から何まで違って、息子から聞く学校の話に良い意味でびっくりする毎日です。30年で公教育が変わったこと、長野では当たり前のこと、町内でも学校や先生が違えば同じではないことも多いと思いますが、書き出してみます。
 
自然を満喫する教育
○ 学年ごとの畑があり、1年生も土づくりから収穫まで自分達で行う(長靴と軍手は学校に常備)
○ 裏山に20年前小学生が発見した土俵で毎年相撲大会を開催。地元企業の懸賞幕が面白い
○ 本物の川にマスを放流する「マス釣り大会」がある。PTA役員が川を整備、釣ったマスは地区公民館で焼いて食べる
○ 夏は学校でクワガタとカブトムシが取り放題
○ 七夕飾りを燃やす七夕送り、焼き芋会など、外で火を使う生活の授業もある
○ 夜に学校に集まる「お月見会」を1年生で企画(秋の七草を飾り、うさぎを歌い、作ったつきみだんごを食べ、月明かりの中おにごっこ)
○ 落ち葉を校庭から集めて教室一面にまいて秋を感じ秋を楽しむ授業がある
○ 1年生から町内スキー場でのスキー教室があり、はじめてでもすぐに滑れるようになる
主体・対話的な教育
○ 「工作会社」「かざり会社」「むしつかまえ会社」「けん玉会社」など、楽しいクラスにするための係活動として、子どもたちが自分のやりたいことで続々と起業(社員が1人いることが条件)
○ 異学年交流は日常。姉妹学級があり1年生は6年生に色々と教えてもらいながら育ち合っている。全校生徒で一緒に給食を食べる時期もある
○ 入学してすぐにChromebookを使った生徒の思考を見える化する授業があり、モニターを活用したプレゼンも堂々とできる
○ 月1-2回英語の授業で、英語で自己紹介でき簡単な単語が分かるようになるなど、「生きた英語」を楽しく身につけている
○ トラブルがあると子ども会議を開催して今後の対策を話し合う
○ 地域の人が寒天寄せやマレットゴルフなどを各学年に教えに来てくれる
 
ざっと書き出してみましたが、参観日や行事に呼んでもらって目撃できたこともあれば、担任の先生が熱い想いで、年間114枚、後半は月6枚くらいのペースで綴ってくれた学級通信から知ったことも多いです。担任の先生が境小でびっくりしたことは、2年生がお世話するカモが連れ立って自由に校地を散歩している光景。普通「カモが逃げた!」と思うところが、境小ではそれが日常であることに平和を感じるとのこと。
 
富士見町で子育てができて本当によかった、と感じる日常の一コマでした。
 
家から見守れる通学路