12月議会まとめ
11月28日にスタートした12月定例会は、12月11日にすべて可決/承認/同意で閉会となりました。陳情2件の内1件は採択、意見書として可決・送付されました。
議案で重要だと感じたものをピックアップしたいと思います!
1. 創造の森を中心とした八ヶ岳観光圏計画調査費(トイレ・上下水道・電力などのインフラ整備、天空カートの延伸と乗降所の拡張、新登山口や赤岳縦走ルート整備、在来の蝶が戻れる環境づくり調査など) 1,210万円補正
2. 創造の森の展望テラス、デッキ4箇所、休憩ベンチ、ブランコ2箇所の来年度設置に向けた測量設計 820万円補正
3. 清泉荘デイサービスセンターの社協への無償譲渡(建物)&貸付(土地)
4. ふるさとみらい寄付金の目標額を4億円に目標を引き上げたことによる返礼品や委託料増 6,142万円補正
5. 8月7日の大雨の災害復旧費 専決4,320万円+補正725万円
6. 児童発達支援事業 7名の新規児童で1,072万円補正
7. 新規就農者への補助金2名(レタス・酪農)715万円補正
8. 特別職(監査委員、選挙管理委員、教育委員、農業委員)の給与改定
1. の創造の森を中心とした八ヶ岳観光圏計画調査費ですが、ヨドバシカメラからの企業版ふるさと納税3億円を「八ケ岳の自然保護や魅力発信などに活用してもらいたい」という想いから寄付頂いたことが大きく関係しています。町の計画は「眺望、アクセス、山岳観光、自然再生を4本の柱とする」とのことですが、上下水などのインフラ整備を含むと寄付金3億円を超える投資額になることが予想されます。この計画や2. 測量設計も寄付を使わず一般財源です。
12月定例会では、町長から何度も「節約だけでなく外貨を稼ぐ」ために観光地への投資が必要という話がありました。増収策が必要であることには同意しますが、投資にはリターンの見込みが必須であることも忘れてはいけないと思います。町の税金を持って投資するのですから、観光地に人が訪れることでメリットが感じられるのは、その観光施設だけでなく、町の財政や町民の生活でもあるべきではないでしょうか。
1. の計画調査には、税収増の見込みや経済効果などは含むのか?という委員会での問いに対し、「今回の計画には含まれない。現在別で策定中のリニアのポテンシャル調査を含む全体の計画には経済効果も含まれてくる」との回答でした。
「稼ぐ行政」について、利益を地域に循環できれば私は良いと思っています。ただ、やるのであれば、行政だからビジネスの原則は守れないは通用しないと思います。予想収益を見込んだ上で投資をする、固定費運営費の上に利益を上げられるのか、という視点を大切にして欲しいと感じた12月定例会でした。
みなさんはどう思いますか?


写真は会期中議会からの景色