飯島町・伊那市視察レポート
6月末に集落支援員の視察に飯島町と伊那市に行ってきたので、主な学びをまとめてみました!


① 飯島町には"自治会加入ガイド"、伊那市には"地域の教科書"があり、自治会/区とは?が分かりやすい
○ 富士見のものよりもカラー・イラスト・写真付きで読みたくなる
○ 「区費の用途は?」「仕事が忙しいけど・・・」など聞きたい質問に答えている
○ 新規自治会加入者の声や、区長さんからのメッセージも書かれている
○ 伊那市には地区担当職員がおり、"地域の教科書"の内容更新やパイプ役を担っている



② 飯島町:複数の自治会で構成される旧村単位エリアに「地域づくり委員会」を設置
○ 地域づくり委員会の常駐スタッフとして集落支援員を設置
○ 旧村単位エリアで行事や出払いを行っている(自治会ごとにも)
③ 飯島町: 自治会への加入率を上げるため町から改革を促している
○ 未加入者に自治会についてのアンケートを取り、役や加入金がハードルと把握
○ 町からお願いする自治会の役を減らしてきた
○ 自治会ごとの加入金の一覧を自治会名を伏せて共有
○ 規模ごとに分科会を設けた自治会情報交換会を町が主催、意見が多く出る
④ 伊那市:UIターン者を積極的に受け入れる「田舎暮らしモデル地域」が3地域ある
○ 住宅新築/増/改築/取得補助金や定住助成金など他地区よりも有利なインセンティブで若い世代を呼び込める
○ 若いUIターン者を受け入れよう、という地区の総意が必要
○ モデル地域では複数の集落支援員(空き家/移住定住コーディネーター、地域ブランド推進デザイナー)などが活動
○ 地区の中にサポーター役の方がおり、移住者の相談を受け、ハブとして地域の方を紹介している

⑤ 伊那市:新山地区では地域に小学校を残そう、という想いで地域がまとまり、保育園が復活した
○ 地元の方が「新山の保育園・小学校を考える会」を発足、魅力ある学校/地域づくりに取り組んだ(校区を越えて通える小規模特認校として、送迎サポートなど)
○ UIターン者が増加し、保育園が復活!
○ 現在は田舎暮らしモデル地域の「新山定住促進協議会」として取り組みが継続されている
飯島町の行政が自治会に入るハードルを下げるためのビジョンを示すスタイルも必要であり、伊那市の地域が主体的に動き自治体が補助制度で支援するスタイルも本質的であると感じました。
富士見町では4月から1名の集落支援員の方に主に小集落の支援でご活躍頂いていますが、地区のサイズに関係なく、少子高齢化と区の加入率低下は共通の課題です。富士見町でも加入率を上げるための取り組みを、集落支援員の力を借りて幅広い地区で行う必要があると感じています!