R5年度決算全体像
9月13日に9月定例会が閉会し、R5年度の決算も認定されました。
R5年度は歳入102億・歳出93億で、健全化判断基準はクリアしていますが、過去20年の推移データで見ると注視したい点がいくつか。
1. 財政の硬直化を示す経常収支比率が90.2%と、過去20年最大となり、新規事業への余力が減っている

2. 人件費が過去最大の15.6億円(保育士採用や残業増などが要因)

3. 社会福祉関係の扶助費8.3億の町単財源割合が43.8%と過去最大

4. 公共施設/道/橋の工事費の投資的経費・維持補修費が増え続けている

5. 性質別で最も多い補助費等19億円は町単財源割合が86.6%と高い&長年見直されていない補助金も多く、今必要とされる新しい補助金が作れない状況


6. 2017年から下げ止まりだった法人税が1億を切る

住民や社会情勢のニーズに合わせて新しい取り組みをしなければいけないところですが、減らせない支出(経常的支出や公共施設やインフラの維持管理)がどんどん増えていくため、身動きが取れない=挑戦しづらい財政となってきました。
限られた財源なので、増やすなら減らすことも必要ですが、住民福祉のためにどうしても減らせないものも多いです。
減らせないのであれば、稼げば良い、という意見もありますが、行政にとっての「稼ぐ」とは?生産年齢人口増をゴールとした子育て支援・移住定住施策・関係人口作りだけでなく、観光や企業誘致による経済活性化、企業版ふるさと納税などがあるかと思いますが、「富士見らしさ」を活かした(残せるような)稼ぎ方とは?
みなさんどう思いますか?